書いた文章の読みにくさを体感する
文章力向上のためには、自ら作成した文章を客観的に見直すこと、自分以外の視点から文章表現上の問題点を指摘してもらうことが非常に効果的です。しかしながら、文章を読みなおすこと、特に批判的な視点から読みなおすという習慣は、あまり身についていないようにも思われます。
ComiQlipは、作成した文章から擬人化された第三者の音読を実現することで、誤りへの気づきを誘発することを目的に開発しました。さらにネットワーク機能を用いて、学習者同士が互いにコメントを送信したり、2つのキャラクタを介して課題学習を行うことができます。
音読機能
音読機能は、T2V(Text-To-Vison©株式会社インターネット総合研究所)を採用しています。
自分の文章をキャラクターが読み上げてくれるため、自学習に効果的です。
基本的には以下の手順で活用します。
- 文章を入力します。
あるいはすでに作成した文章を読み込みます。 - スピード調整をします。
- キャラクタを選択します。
- 文章の読み上げ方法を指定すると、読み上げが開始されます。
ネットワークを介した拡張システム
相互学習
ローカルネットワーク上の学習者間で、文章の相互参照を行い、コメントを付加して返送します。
コメントは、誤りの内容そのものを明示的に指摘したり、注意を促すことを目的にキャラクタの動作等によって暗示的に指摘することができます。
課題学習
ネットワーク上に教師を配置することで、あらかじめ課題文に相当するシナリオを埋め込み、配布することができます。
たとえば、2つのキャラクタの一方に課題文を、もう一方のキャラクタを学習者に割り当てることで、課題文に対応する応答文章を作成させることができます。その応答文対して相互学習機能で添削評価しすることができます。
現在、就業力育成に関連して、エントリーシート作成や企業面接を想定したシナリオによる課題学習を行っています。